UTM(Unified Threat Management:統合脅威管理)は、企業や組織のネットワークを保護するために、
複数のセキュリティ機能を1つの機器に統合したセキュリティソリューションです。以下の特徴があります。
主な機能
- ファイアウォール
外部からの不正なアクセスを遮断する基本的なセキュリティ機能。 - アンチウイルス
ネットワーク経由で侵入するウイルスやマルウェアを検知・除去。 - 侵入検知・防御システム(IDS/IPS)
不審な動きを監視し、攻撃の兆候を検知・防御する。 - Webフィルタリング
不適切なウェブサイトへのアクセスを制限。 - VPN(仮想プライベートネットワーク)
安全なリモートアクセスを提供。
メリット
- 一元管理が可能
各セキュリティ機能を1台でまとめて管理できるため、運用が簡単。 - コスト削減
個別に導入するよりも安価で、設置スペースや電力も節約。 - 中小企業に最適
専門知識がなくても導入・管理しやすい設計が多い。
UTMが必要な理由
ネットワークを狙ったサイバー攻撃が増加する中、複数の防御機能をまとめて導入できるUTMは、
中小企業から大企業まで幅広く利用されています。特にリソースが限られた中小企業にとって、
セキュリティの強化と運用の簡素化を同時に実現する選択肢となっています。